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「Adobeツールを入れたけど活用できてない…」なぜ、宝の持ち腐れ現象が起きてしまうのか?

EMCカンパニーの広報・もえかが、社内外で耳にする疑問やナゾをキーマンたちへのインタビューを通じて解き明かすシリーズ「教えて!メンバーズ」の第15弾です。
今回は、メンバーズが提供するAbobeソリューションをご紹介いたします。

 

目次

 

お話を聞いたのは、この方!

20211213_utilizing_adobe_01會谷 雄一朗
2008年にメンバーズに入社
アカウントプランナーとして、Webスペシャリスト派遣、サイト運用、広告媒体運用、SNS運用・広告、サイトリニューアル、UXデザイン、PDCA運用など、多岐にわたるソリューションの提案を行い、様々なジャンルのプロジェクトを経験。
現在はプロデューサーとして、複数のサイト運用プロジェクトのプロデュースとマネジメントを兼務、20名超のチームの責任者としてクライアント折衝とチームマネジメントを行う。

「Adobeツールを入れたけど活用できてない…」なぜ、宝の持ち腐れ現象が起きてしまうのか?

 

鈴木

まず、Adobeの活用ニーズはどのように変化していますか?

會谷

Adobeは色んなソリューションを提供していますが、その中でもAdobe Analyticsを入れている企業さまは多いですね。AEM(Adobe Experience Manager)といったコンテンツ管理プラットフォームになると非常に高価なので、企業さまによっては導入するまでの意思決定が難しいと感じています。

逆に高額な費用を使ってでも、導入している企業さまはデジタル投資への重要度が伝わってきます。本気で取り組むお客さまに対して、メンバーズとしてソリューションを無駄にしないようにご支援したいと考えています。

鈴木

もともとメンバーズでは、Salesforceのご支援を行ってきましたよね?

會谷

そうですね、現状ではSalesforceとAdobeが2大プラットフォームと言えるかと思います。その中で、Adobeソリューションを選択する企業さまも増えていることもあり、Salesforceの支援に加えてAdobeの支援体制をメンバーズでは強化しています。

また、当社ではエンジニアの高スキル化/付加価値向上にも取り組んでいるので、メジャーであるプラットフォームに強いエンジニアの育成に力を入れ、支援領域を広げています。

鈴木

プラットフォームの話を伺う際に、「高い費用をかけて導入したけれど活用しきれない」という話をよく聞くのですが、実際にお客さまと接する中でそういった実態はありますか?

會谷

結構ありますね。その原因は、「導入さえすればあとは自動化してくれるんでしょ?」と思われがちで、運用フェーズでもコストがかかってくることが認知されていない点にあると感じています。ツールの導入費用は稟議を通していても、導入後に社内で運用することがどれだけ大変なのかを視野に入れられていないように感じます。

活用戦略の立案やツール導入を支援・コンサルティングする会社はたくさんありますが、そういった会社は運用までサポートしていないケースがほとんどなので、運用フェーズに入った際に社内でツールのことを把握している人がいないと「設定を変えたい・新たにやりたいことが出てきた」という場面で対応できないという話をよく聞きます。実は、Adobeさんからもこういった相談が当社に寄せられるんです。

戦略立案~運用までひとつのパートナーに頼むメリットとは?

鈴木

そのような課題感がある中で、メンバーズのAdobeサービスについて教えてください。

會谷

メンバーズでは、Adobeソリューションの活用戦略から運用・改善までを一気通貫で支援しています。

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鈴木

我々のような運用に強みをもつ会社が戦略立案から関わることへのメリットはありますか?

會谷

これまでは、Adobe導入にむけて上流段階の戦略提案・設計はコンサルティング会社などが行い、メンバーズでは運用設計のみ支援するケースが多かったのですが、当社開催のウェビナーでも事例をご紹介したANA Xさまでは、当社が上流段階から支援させていただきました。

その時改めて認識したメンバーズの強みは、3つあります。
①上流段階から入ることで、運用を考えた戦略提案・設計ができる
メンバーズでは、戦略立案・導入・設計を行う上流段階から運用フェーズまで一気通貫してご支援するため、実現できない無茶な戦略ではなく、お客さまと一緒に運用する責任感を持ってプラットフォームを最大限に活用できる戦略を描けるという特徴があります。

②戦略立案~運用まで一気通貫で責任をもって実務を担当できる
ご相談でよくあるのは、前任者が作ったドキュメントやマニュアルが活用されないというケース。「なぜこの作りになっているのか」「残された仕様書に書かれている意図は何か」といったことが引き継がれておらず、理解されないまま運用している企業さまが多いです。多くの企業では、定期的なジョブローテーションがありますので、戦略立案や導入段階から把握している我々のような存在が重宝されると考えています。

③戦略を理解してそれに紐づいた開発ができるエンジニアやテクニカルディレクターがサポート
企業さまもエンジニアをたくさん抱えていらっしゃるわけではないので、運用フェーズで「この機能を追加したい」「新たにテンプレートを開発したい」となった際に動かせないという話もよく聞きます。やりたいことを具現化させるためには、企業のご担当者さまだけで完結させるのは限界があるかと思うので、当社のエンジニアやテクニカルディレクターがサポートにあたります。

鈴木

メンバーズでは、そういったエンジニアやテクニカルディレクターがそろっているのでしょうか?

會谷

Adobeの公式トレーニングやプロジェクトアサインでOJTを受けた人材がそろってきています。トレーニングとOJTを並走させることで、より実践スキルとして鍛えて「生きたエンジニア」をコンセプトに育成を進めています。

メンバーズがご支援した事例

鈴木

メンバーズが支援した事例について教えてください。

會谷

当社が戦略設計から支援させていただいたANA Xさまでは、「非航空領域をどのように拡大すべきか」を考えるなかで、WebサイトでUX的にどう表現すべきか・その表現をするためにAdobeのどのツールを使うべきか・どういった使い方するといいのかを考えていきました。そのおかげで、それぞれのツールの機能別にやりたいことを実現するプロセスがきちんと踏めました。そういった設計をご一緒できたのは、メンバーズとしても大きな成果でしたね。

その他には、AEMを導入したサイトの高速化をした実績があります。こちらの企業さまでは運用フェーズから支援に入ったところ、AEMを導入したWebサイトが重たくなったと相談がありました。当社のエンジニアが調査・原因を検知し、日本の管理画面からは操作権限の問題で操作できない箇所だったので、海外にやり取りをして改修をはかり、表示速度の高速化につながりました。

現在、Adobe支援に関する引き合いが増えていますので、ご紹介できる事例をどんどん創出したいと思います。
 
今回のお話をまとめると・・・
20211213_utilizing_adobe_03<編集後記>
「教えて!メンバーズ」の第15弾は、いかがでしたか?プラットフォームは優れた機能がたくさんあるので、ついつい戦略立案の際にきれいすぎる絵を描いてしまいますが、着実に活用するために絵に描いた餅ではなく食べられる餅にするというお話に「メンバーズらしさ」を感じました。
 
※この記事は2022年以前にメンバーズコラムに掲載していた記事のアーカイブです。

執筆者紹介

鈴木 萌果

EMCカンパニー EMC推進室 マーケティング&コミュニケーショングループ

2015年にメンバーズへ新卒入社。ソーシャルメディア運用・広告ディレクション業務を経験し、現在はEMCカンパニーの広報・マーケティングを担当。社内のサービス・取り組みを発信する『EMCライター』という社内唯一の職務をせっせと遂行中!

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